2014年11月29日(土曜)午前、バリアブンタウ省カイメップ・チーバイ国際港近くの式典場にて、第一稀元素化学工業と明和産業の合弁会社・現地法人ベトナム・レア・エレメンツ・ケミカル(VREC)の竣工式が開催されました。
式典には、日本側より在ホーチミン日本国総領事館・矢ヶ部主席領事、ホーチミン日本商工会・百石会長ならびに金崎委員長、JICA・菊池専門家、バリアブンタウ省ジャパンデスク・風間アドバイザー含め110名以上が出席し、ベトナム側よりベトナム中央政府商工省(MOIT)・HUNG副大臣ならびにThanh副局長、バリアブンタウ省共産党・Linh副党書記、バリアブンタウ省人民委員会・Nien副委員長、そのほか科学技術省(MOST)や天然資源環境省(MONRE)の幹部やバリアブンタウ省政府の幹部含め約30名が出席しました。
新工場は、バリアブンタウ省タンタイン区内にあるカイメップ工業団地に建設され、自動車の排ガス浄化用触媒や燃料電池自動車の電解質、携帯電話、ファインセラミックスなどの原料となるオキソ塩化ジルコニウムを年間2,000トン製造し、日本向けに輸出されます。VRECの資本金は8億1,000万円相当であり、第一稀元素化学工業が62%、明和産業が38%を出資し、今後の市況を鑑みて年1万2,000トンまで生産拡大を行う予定となっています。
第一稀元素化学工業は、ベトナム・バリアブンタウ省の新工場での生産を通して、新興国の需給がタイト化するジルコンサンド市場において良質な原料ジルコンサンドをベトナム国内で安定調達し、ベトナムにおける内需拡大に向けて、原料調達から最終製品までの一貫生産体制の整備も視野に入れ、来年1月に生産を開始します。